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【いい話マニア集合】日本でいちばん大切にしたい会社(1・2)登場企業エピソードまとめ

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この記事は約10分で読めます。

初出版は2008年春。それから10年近く経って大きく注目を浴びた書籍『日本でいちばん大切にしたい会社』。遅ればせながら読みました。

今ではシリーズに成長したこの本は、時代背景を考えると求める人が多かったんでしょうね。みんな、本当は社会に希望を持ちたいし、素敵な話で心を潤したいんや。

本記事では1巻2巻で登場した会社から、中の人の心が動いたエピソードを簡単に紹介。収録内容が気になった方、読んでみようか気になった方は参考にどうぞ!

管理人
管理人

書籍全体の感想は別記事でまとめています

この記事ではとにかく、いい話をしよう。

それではいきましょう!

Daria GłodowskaによるPixabayからの画像
※記事内の役職名は出版当時のものです
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株式会社ファンケルスマイル

「ファンケル」の子会社は、地域貢献の手段として障害を抱えた方を雇用するそう。全国各地から届く採用を願う声があるなか、重い障害の方を意識的に採用する―その理由が本書では解説されています。

継続は、人を変える

ある年に採用された自閉症の女性・Cさん。彼女は他の従業員とコミュニケーションを全くとりませんでした。しかしある日、Cさんについて仕事仲間から「報告」が挙がりました。

その報告からCさんとの会話方法を思いついた社員は、あるコミュニケーションを始めます。

最初は無視をしていたCさんでしたが、段々と応じるようになります。そしてついに、口を開き始めたのです。


続ければ、何か変わるんですね。その継続のエネルギーは“相手への信頼”ではないでしょうか。

伊那食品工業株式会社

地域満足度やお客の満足度が非常に高い「いい会社」を目指す伊那食品工業株式会社。人件費はコストではなく、社員の幸福を実現するための生活費―そんな会社の経営理念が記されています。

人件費はコストではない

ひとりの従業員により事故が起きた過去があるそうです。その事故は明らかな人的ミスだったので、普通であれば再発防止を従業員に徹底したり、お金をかけない方法で対策は完結させるでしょう。

しかし、当時の工場長であり現会長の塚越さんは、会社存続の危機になるほどの金額を設備投資します。従業員の安全を守るために。

人の犠牲のうえに会社の売上を高めることは、この会社の目的ではありません

中村プレイス株式会社

義足などの人体を支える商品を製作する会社・中村プレイス。その最初の社員とのエピソードがとても興味深く、現代では軽視されがちな人材育成の重要性を考えさせられます。
是非書籍で全文読んでほしいです。

人を信じ、育てる雇用

知人の強い希望で雇用が決まったある青年は、非常にひ弱だった。少し働くと「疲れた」と言い、早々に帰宅する日々…。当然、周りからは辞めさせるよう言われたものの、雇い主で現社長の中村さんは辞めさせませんでした。

『あの子なりに精一杯働いている』という確信があった。

根気強く雇用し続けた結果、フルタイム勤務ができるようになりました。

…七年半かかったそうですが。

この「人を育てる」雇用は、後々に会社へ大きな自信と人材をもたらします。

この青年、ひたすらに怠けていたわけではなく、ひ弱な状態をなんとかしようと休んでいる間は勉強していました。

そこで得た知識は、会社の商品を作る上でとても役に立っているとのことです。


中村さんの「信じて成長を待つ雇用」がなければ、青年の頑張りも会社への反映も無かったというエピソードですが、いくら紹介とはいえ早退を繰り返せば、普通は勤務不良で解雇もあり得るでしょう。どんな事情があれど。他の従業員を探すのが近道に思えます。

しかし中村さんは、青年の勤務不良よりも精一杯の勤務態度を評価した。

その評価が、七年半という時間はかかったものの、お互いの成長に繋がった。

結果オーライのエピソードに聞こえるかもしれません。しかし、今あるリスクと、自らの確信を天秤にかけて確信を選択できる人はどれだけいるでしょうか。

期間はさておき、中村さんの雇用姿勢は見習う点があるのだと感じます。

株式会社柳月

朝の連続ドラマ効果もあり話題となった北海道の大手菓子メーカー・柳月。元々は帯広で60番目に生まれた菓子店だったため、菓子店にある常識に捕らわれず「他と違う菓子を」という想いを大事にしたそうです。

柳月が北海道にこだわる理由

お菓子だけ売っているのではありません。お菓子と一緒に北海道も包んで売っているのです。

お菓子が大好きな若い女性が柳月宛に送った手紙が微笑ましかった!というか、メーカーにお礼の手紙とか送るんすね。考えたことなかったな。

私は北海道の菓子メーカーと言えば「六花亭」派なんですけど、柳月って一個100円以下と安いお菓子が多く、たまたま見つけても買いやすいんですね。

そして新作がどんどん出るから、見ていて飽きにくい。『この組み合わせは柳月、冒険したな…』と思うお菓子もありますがw、独自性は見習いたい。

こういった親しみやすさは、柳月の大きな魅力のひとつと思います。

柏屋

企業だからできる、地域の輪づくり

福島県にある菓子店・柏屋は、子供たちの詩をまとめた『青い窓』という小冊子発行を、半世紀続けています。業績が低迷した時期も、本来は経費削減対象であろうこの小冊子も、続けたい一心で存続させたそう。

また、月に一度『朝茶会』として作りたてのお菓子をふるまい、住民や利用者のコミュニケーションの場を提供しているとのこと。

子供の表現って素直でストレートで、心にきますよね…。周りにいない場合はなかなか子供に触れる機会もありませんが、そういった繋がりを作れるのも企業の強み。

どちらも地域への想いから生まれた、素敵な社会貢献だと思います。

杉山フルーツ

近年は綺麗なフルーツゼリーが話題の杉山フルーツ。店主の清さんは「フルーツアーティスト」としても活躍されています。元々は果物販売だった個人商店が運命を大きく変えたのは、経営危機でした。

※書籍化当時の情報と思われる内容は省略

客への配慮は、店への信頼となる

平成も始めのころ、集客努力が無くても大型店舗の“おこぼれ”で、それなりに繁盛した杉山フルーツ。

しかし大型店舗の撤退で大ダメージを受けます。存続危機に陥ったため、今まで努力しなかった経営と向き合います。

果物の仕入れを自ら行う、お客への配慮と気遣いを忘れないなどの基本から、イベント開催やギフト商品への注力など独自色を強めた結果、杉山フルーツの営業姿勢がお店への信頼になり、高級メロンを年間8,000個も売ってしまえるような大繁盛を見せたのです。

小さな個人商店が、メロンを何千個も売るワケ。支持層をそこまで増やした背景には、大手小売やメーカーが真似できないことを考えた結果があるのですね。

医療法人鉄蕉会亀田総合病院

世の中には「この病院で死にたい」「正直もう一度入院したい」「一人ぼっちの入院生活も寂しくなかった」と患者が話す病院があるそう。そして患者だけでなく「働きたい」と医療人材も集まる病院でもあり、評判を聞きつけ見学に来る経営者もいるとか。この病院の中には、一体どんな光景があるのでしょうか。

患者のために、何ができるか

亀田総合病院は外来患者が一日2,500~3,000人という、地理的な条件を考えると膨大な人数が集まるそうです。どんな病院なのか、施設の詳細を見てみると…

ペットスペース。採算度外視で設置したウインドウショッピングのブース。入院が必要な赤ちゃんと家族を繋げるモニターカメラ。ビューティーサロンやカウンセリングスペース。デジタルパネルによる担当医や病院食の紹介。病院生活に必要な備品のショッピング代行&レンタル…

病院とは思えない程の充実したサービスです。こんな病院があったら、お世話になるか別にして一度見に行きたいですよね。

こうした院内のサービス性に溢れたアイデアは、患者からの様々な要望に悩んだ当時の亀田理事長や病院長らが、経営コンサルタントに頼み1985年に構想された一部だそう。

亀田病院のモットーは『allways say YES!』そのために何ができるかー

病院は、病人や病気の不安を抱えた人が集まる場所。そして、病を診てもらい治療する場所。ですが、亀田病院はこの枠から外れ、一般的な病院の価値だけでなく、集まる人=患者へのサービスを意識しているのだそう。

病人は、病気である以外は、一般の人と同じ生活をして然るべきです

亀田病院の想いからくるサービスが、患者の心を動かしています。

株式会社埼玉種畜牧場「サイボクハム」

創業者の笹崎龍雄さん(※2012年逝去)は、陸軍獣医官として転戦後帰国。しかし国の荒廃ぶりに愕然とします。『日本の極度の食糧不足をなんとかしたい』と、昭和21年に支援先の酒造倉庫から牧場経営を始めました。

※内容がボリュームあるため、極一部のみ紹介

今までにない選択をするチカラ

農業界の調査をしながら豚肉の原種豚を探し回り、輸入した豚をもとに日本に合った「育種改良」を続けます。昭和50年、ついに理想の豚の作育に成功します。

しかし、流通業者からの評価は芳しくありませんでした。当時の食肉業界では規格外の品質であったため、戸惑った業者が評価できなかったのです。

流通業者には頼れない。笹崎さんは「牧場直売」という手段を選択します。

昭和50年、六坪のお店が誕生します。埼玉種畜牧場は美味しいと噂になり、雪ダルマ式にお客は増えたのです。

創業者の強い信念と努力が実り、移転を経て、今では総面積90,000平方メートル、年間380万人、売上高67億円と国内最大級の商業農業体へと成長しました。

何かに行き詰った時、その状況で新しい選択ができるか―これが「人生」という長い視点で見ると大きな転機になるのかもしれませんね。

株式会社樹研工業

愛知県豊橋市にある樹研工業は、松浦現会長とその父親、妻、前の職場仲間であった知人3名の計6名で始めたそう。精密プラスチック部品の分野では世界最強といわれ年商約27億円を稼ぐこの会社は、社員の採用方法がとてもユニークでしたので紹介します。

ユニークな会社のしくみ

従業員を雇う際、一般的には書類選考を行い、面接で条件を確認しながら採否を決めます。

しかし樹研工業は創業以来「早い者勝ち」。先着順の採用方法を続けています。履歴書を持参されても、大抵は見ないそう。

今までのことより、これから一緒にやろうということが大切です。

また、出張経費などの支払いは会社のカードで済ませるそう。そのため細かな精算処理を行わなくても済むのです。

あ、面白いなと思った表現があります。

『辞めたいときが定年のとき』

樹研工業の定年制については省略しますが、会社を辞めたいな…と考えたその瞬間、自分にとってのその会社での定年がきていると捉えると、この考えは興味深いなと思いましたね。

ネッツトヨタ南国株式会社

自動車不況と言われる現代でも客数が落ちないことで有名なカーディーラー・ネッツトヨタ南国。車を売る場所でありながら、地元の方のくつろぎの場所として賑わいを見せています。その理由が紹介されています。

売らないショールーム

ネッツトヨタ南国のショールームは車が一台もなく、あるのはテーブルやイス、喫茶店のようなメニューと、心地の良い空間、そしてスタッフです。

車売りがこの場所で何をやっているのか?と感じますが、誰でも気軽に立ち寄れるようにしているとのこと。確かに、ショールームってよく見かける割にはよく立ち寄る場所ではありませんよね。

この「売らないショールーム」にした結果、年間10万人が訪れているそう。

元々は他店と同じように車を並べていましたが、『来たくなるお店を作るべきだ』といった声が多かったことから始めた新たな販売形態でした。

買う側の視点に立って、新しい販売スタイルを確立する―発想の転換と実行する勇気ですね。

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