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後日細かい部分の修正します(21.03.10)
『あなたはあなたのままでいい』
『自分をうんと、大切にしよう』
『天使にお願いしましょう』
――スピリチュアルの世界は、迷える私たちにとても優しい。綺麗な表紙が出迎えてくれ、中には自分を認めてくれる言葉が並んでいる。これまでの頑張りを認めてくれ、あなたは大丈夫だと言ってくれる。
すると『この世界に居れば自分は変われる!』という思いが芽生え、自分を癒したりなど実践しているうちに、意図せず長居してしまう。
そうして初めて、気が付く。自分はこの世界に長くいるのに、現実は大して変化が起きていないことを知る。そして、この世界に興味がないと思われる周りのほうが、変化していくことも…。
『なんでこんなに頑張っているのに、変われないの?』
少しだけ力を借りて未来に行きたかったのに、力は借りれず未来も見失った――スピリチュアルで助かるつもりが、逆に現実を複雑にしてしまった人を1例でも減らせるよう、記事を作りました。
こんな方に読んでもらえたらと思います。
スピリチュアルを学んだ時間を無駄にすることなく、適切に付き合うには、何が重要なのか?また、何を守ったら良いのか?
そんなことを、3つの視点から解説しています。
なお、スピリチュアルと毎回表記するのはクドイので、本文では「精神世界」とします。
1:ハマる理由で、その後が別れる?!
書籍・ブログ・動画・人…精神世界を知るきっかけは、人それぞれです。しかし、精神世界に“ハマる”理由は大きく分けて、2種類に分けることができます。
ひとつめは【上手くいかないから系】。
「何かが上手くいかなくて、何とかしたいから」ハマるタイプ。私もこのタイプでした。
ふたつめは【○○のため系】。
勉強・仕事以外に『なんか楽しそうだから♪』と参加する方もいますが、それも自らの楽しみ・感覚のためと言えるでしょう。
個人的な見解ですが、後者は自分で仕事をされている方が多い印象。
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で、ここからがポイント。同じ「精神世界にハマる」でも、前者と後者では大きな違いを持っているのです。その違い、貴方はわかりますか?
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前者は必死なんですよ。仕事が、恋愛が、人間関係が、お金が、問題解決が…人生が上手くいかないから――。何とかするために、精神世界に来たんだもの。

現実疲れた。精神世界で心を変えて、現実も変えたい…
問題の壁をぶち壊したくて、必死なのだ。だから現実に変化が起きないと、焦りが出てますます必死になる。
何とかしたい。もっと効果的な方法はないか?もっと早く現実化できないか?…などと、もがき始める。『自分は、不足感からハマっているのでは…』と気が付くまで。
“壁を壊したい”一心で、“壁を壊した後”まで考えられない状態ですね。
一方、後者はどうでしょうか。

楽しそうなんで来ました!
後者の場合、前者と比べてハマる理由が明確です。ビジネス、楽しみなど目的がハッキリしているため、それらを吸収すれば終わりを迎えやすくなります。
目的を持ってハマっているので、精神世界の方向性と自分の目的がズレていた場合、違和感をキャッチしやすくなります。そのため、軌道修正しやすいんですね。
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貴方は、前者ですか?後者ですか?
わからなければ、今、精神世界に対してどういう感覚を持っているかチェックすると、見えてくるかもしれません。
どうして自分は、精神世界にハマったのだろう?
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では、前者(あるいは前者に近い後者)でいる限り、精神世界でアレコレ実践してもダメなのか?というと、対策は打てると私は考えます。
それが、次の項目です。
2:目的を決めよう

ハマった理由【1】より重要なのは、目的です。理由は何であれ、自分が精神世界に居る目的を改めて考える。明確にしておく。
これが自分の中にないと、精神世界に居る目的がないのに居る(=なんで居るの?)状態になります。
すると、こんな流れが起きやすい。

時間(気力、お金)だけがムダだった…

方法を変えるだけで、同じ流れを繰り返してた…
目的がないので、自分が期待している結果・変化だけを意識しがちなんですね。特に前者は【1】で解説したように、不足感が強い状態です。何かがないから、得たい=得られるまではやらなきゃ!と、元々長居しやすいタイプなんですね。
(不足感から)何かを欲している状態
+目的のない取り組み
=結果に左右されてしまう
=取り組みが長期化しやすい
では、具体的に「私が精神世界に居る目的」って、どう考えるか?以下の画像を参考にすると、洗い出しやすいと思います。

【今の自分に精神世界を足して、なりたい自分になる!】という流れを作ってみる。
・精神世界をどんな風に使うか?
・その結果、どうなりたいか?
この2点を考えると、目的が決まりやすくなります。
思い浮かばないなら「なりたい自分」をまず考えると、閃くかも。
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・なりたい自分は?
・じゃあ、なりたい自分になるため、精神世界で何をする?
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例えばこんな感じ。
私は綺麗になりたい。○○法はイメージ面で参考にできそう。
だから○○をマスターして、変化を自分で体感したい。

「綺麗な自分になりたい」⇒だから○○法を体感したい!と目的を作れたね!
お金が欲しい!だけど、稼ぐことは悪いと思う自分もいる。
△△という法則でお金の価値観を一新して、××のような今までと違う稼ぎ方をする。

「今までと違う稼ぎ方をする」「だから△△で価値観を一新したい」だね!
今の自分と未来の自分――2人の自分を、精神世界という場所を使って、どう結び付けるか?が重要です。
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え?そんな面倒なこと考えたくないけどw
もちろん、そんな難しそうなことは考えずに変化をゲットしたハッピー体験談も、多く見かけます。どんな記事にも言えますが、絶対条件は存在しません。結局“人”が関係してくることだから。
ですが、この記事を見ている方はおそらく、精神世界との付き合い方に疑問・ストレスを感じている方が多いと推察します。
そういう方であれば、是非精神世界の使い方を見直してほしい。そのひとつが【目的の設定】です。
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ここまで書くのは、私自身「精神世界を使って、どんな自分になりたいのか」が全く頭に無かったから。
人生を変えたい、問題を解決したい…壁を壊すことばかり考えていて、未来の自分をまるごと疎かにしていた。
その結果、幸せの法則には詳しくなりました。法則の共通点なんかもわかりました。でも、自分が望んでいた変化は起こせなかった(むしろ時間が経っている分“悪化”とも言える…)。
疲労感や虚しさと、問題・課題が残りました。
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精神世界に居る目的、理由…全く思い浮かばないよ!って人、いると思います。
もし、目的がない(或いは言えない)なら、別に精神世界に拘らなくていいんです。
そもそも、自分は本当に精神世界を必要としているのか?――目的と一緒に、付き合い方そのものも考え直してみることをオススメします。
3:方法と人は分けていい

精神世界は、世間から色眼鏡で見られやすいジャンルです。いや、色眼鏡で見られるだけならマシか。非難されることも珍しくありません。
個人的な意見ですが、精神世界を否定する人は幸せな人だと捉えています。これは嫌味でも皮肉でもなく、精神世界を否定できる人は、苦しい状況に直面しても現実を見て生きられる人だと思うから。
そんな生き方が出来なかった私は、そう感じます。私にとって現実は、苦しい状況ばかりだった。今の自分のまま頑張るには限界だった。
限界を感じている時期に、再び現実を見るための手段のひとつが、目に見えない世界=精神世界だと考えています。
精神世界を否定したい人と肯定したい人は、そもそも見てきた世界が違うのです。否定したい人は否定したい理由が、肯定したい人は肯定したい理由がある。
どっちの世界もあるよね、と分けて捉えていい。
そして、これと同じように精神世界も分けて捉えていい。ナニを分けるかって?
「方法」と「人」です。
多くの場合、スピリチュアルは貴方に“直接”悪いことはしません。だって、本を読んで1人で実践して、誰か迷惑だと怒るでしょうか。せいぜい、なんか最近部屋に籠るわねとか、最近寝るのが早いねとか身内に言われる。そんなレベルです。

1人で楽しんでいる程度であれば、トラブルは起こらないもの。ってことは、精神世界に関するトラブルは、他人を巻き込むことで起こるのです。
その方法を求めていない身内や友達・職場にまで薦めるから、煙たがられてしまうのです。
お金を使い過ぎるトラブルにも、同じことが言えます。生活に支障が出るまでハマるから、非難される。止められる。でも、ちょっと待って。
「生活に支障が出るレベルのお金がかかるスピリチュアル」とは一体、どんな方法だ…?
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それって多分、人が絡んでませんか?
つまり、対人関係・金銭の問題が起こるスピリチュアルって、トラブルの原因が「人」のケースが大半。

この項目のはじめに、精神世界を否定する人の話をしたのも、この感覚を伝えたかったからなの
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スピリチュアル歴がそれなりの方にお聞きしたいのですが、今までスピリチュアル界隈で会った人で『この人、ちょっと怪しかった…』と感じた人はいますか?
いれば、その人を簡単にイメージしてみてください。
その人の問題点は「方法」よりも「行動」ではないでしょうか?
本も、グッズも、セミナーも、それ単体が問題というよりも、内容が参加費と釣り合わない酷いものだったり、お客の意思を無視する―他者をお金のために消費する人が問題です。
これは、スピリチュアル界隈以外にも言えます。商品や情報そのものは悪くない、でも…というビジネスを行っている人は、世の中に溢れています。
精神世界のメッセージって、情報収集しようと思えばずーっと集めていられます。その中には『この人が発信する情報をもっと知りたい!』と感じる言葉もあります。そうするうちに、その人主催のイベントに足を運びたくなる、近づきたくなることもあるでしょう。
はじめは情報に惹かれたのに、段々と人に興味が移り、やがて人そのものを崇拝してしまう…。
こうなりやすい方は、是非【方法と人を分けて捉える】ことを意識してみてください。
今の時代、本やネットだけでもある程度は、有益な情報が手に入ります。それこそ、情報収集する目的が明確であれば人にハマる必要はなく、目的達成できるケースも多いでしょう。
『なりたい自分や目的に、この人が必要だ!』というケースもあるかと思います。当然、自分が必要だと思うのなら人に興味を持てば良い。不必要な人への興味も、あると言うことを伝えたかった。
自分の目的や未来に必要なのは、方法(情報)なのか?人なのか?ということですね。