私の母は頭も記憶力も良いのですが、企業や店員とのやり取りになると思考力が極端に落ちます。
家電の購入時などには『一番安いので』『じゃあそれで』と思考放棄が始まります。
そんな母が受けた電話セールスの話です。
以前電話番号を電話帳に掲載していたこともあり、色々なセールスの犠牲になってます。我が家の固定電話はナンバーディスプレイもないので、拒否とかもできません。
で、最近多いリサイクル系なんかは堂々と切るのですが、契約している企業からの電話は『自分に関係あるかも』と考えてしまい、つい聞いてしまうそう。
この日はすぐに切ろうとしたものの
- 『NTT東日本』と言われた
- 電話先の周囲が賑やかだった
このため『ああ、契約で何かあったのかも』と考えて話を聞くことにしたそう。
相手の話すことはよくわからなかったが、ざっくり書くとこんな内容だったと。
- 現在お使いの回線が古いですよ!
- 新しい回線は今なら工事費無料で行えます
回線はわからないが電話機は確かに古いし、こんなことを言われたため『あら?必要なの?』と思い、もう少し話を聞くことに…。
しかし、聞いているうちに疑問に思うことが出てきたそう。
- 言葉の間違いが多い
- 『◎◎△△様の~』と相手が話すフルネームは現在の名義ではない(旧名義)
言葉のミスは個人的に新人あるあるだと思うし、私もこういう風になるタイプなので『ああ、わかるわかる』ってなっちゃいますが、母はちょっとイライラし始めたそうで。
で、2番目でおかしいと気付く。
実は相手に「何年も前に名義変更済みの名前」を言われたのです。なので、相手の手元にある氏名情報はかなり古いのです。これはおかしい。
ということは、こんな疑問がわきますね。
相手はいつの何の情報を見て
電話をかけているのか?
おそらく、どこかから入手したか昔の電話帳からアポ電しているのでしょう。
本当にNTT東日本の担当者であれば、今更「旧名義」で「工事費無料の営業」をいれることはないはず。あったとしても工事費無料の連絡はしないでしょう。
正気に戻った母はさっさと電話を切ることができました。
ということで、
相手にある程度話をしてもらったおかげで「契約している企業からだけど、内容がおかしい」ことがわかりました。
この話を聞いたあと、NTT東日本と騙った電話について調べてみました。公式で注意喚起が出ていますね。
1点複雑な点が。NTT東日本と契約締結している情報機器特約店は存在する。ということ。
つまり、耳でパッと情報を聞くだけでは、相手がどういう会社の誰なのかまでは判断つかない可能性は残るかと。
なので、電話の受け手として、意識しておきたいことがあるなぁ~と感じました。
・会社名、担当者名を正確に聞く
→ 正規店からの連絡であれば
相手の情報を聞き返しても問題ないはず
・相手が持っているこちらの情報を聞き出す
→ 答えてもらえなかったり、古い契約情報であれば怪しめる

聞くだけじゃなくて相手に質問する!顔が見えないやり取りには大事ね

必要な連絡なら相手の都合は確認するし、改めて電話しないってのはそういうことよな~
私は以前テレアポ業務をしていました(ノルマがストレスですぐ退職しましたが…)。その会社は電話帳をコピーして一枚一枚、上から下まで電話するんですね。

あっ もう潰れたから「電話してた」か!笑
ダメなら横線で情報を消す。これが殆ど。契約は微妙だけど資料は送れそうなど、感触が良ければそれをメモする。
で、一度掛けた地域は暫くほっといた後にまた上から下まで電話。時間をおくと生活状況が変わってたりするので、再営業でワンチャンという感じらしい。
…何が言いたいか。
相手もただ電話しているだけじゃなく
反応を聞いたり情報を追記したりと、何かしら次に残す可能性があります。
利用している企業だけど、正規の連絡かどうかわからない段階では、相手に新しい情報を与えないように気を付ける。
電話帳の掲載をやめたとか名義が変わったとか、そういう個人情報のタイムラグから「相手が何を見て架電しているのか」わかることもあるので、
情報は出さずに引っ張ろうとすると、判断しやすいかもよ!
という話でした。

にしても電話勧誘って感じ悪い受け答え率が高い…余計なひと言つける人多すぎ。これも作戦か?