これを読めば、自分なんかクソだ。って思っている最中のアナタも『もしかしたら、私ってすごくね…?』って感じるかもしれない、と考えつつ書いています。
皆さんは、動けないほどの痛みや苦しみに襲われた経験はありますか?
私はあります。あ、コロナが流行る以前の話ね。何年か前。夕食後に突然腹痛が起き、そのまま立てなくなりました。
這って少しずつ自室に移動するのがやっとで、横になるのも苦しくて出来ない。寒気を通り越した震えが止まらず、噴き出す脂汗。
こんな派手な身体症状も、今までにない。痛みに強い私でも、我慢できない苦しみ。
救急車呼ぶしかないか…。と、症状が続くか確認していたら、その場にいた母の手助けもあり身体を横にできる程度には落ち着き、やがて腹痛も治まりました。
ただ、ここまで身体の異常反応が出たのが初めてだったのと、元々体力が低下していた中での出来事だったため、その後、しばらく寝るだけの日々となりました。
特定の寝相だと身体が苦しいので、毎日毛布や布団を駆使して、ラクな姿勢を探して寝る。次の日起きて、ゼリー飲料やおかゆを口にし、また寝る。
その繰り返しが、一週間以上続きました。
自分で自分の身体が本当に嫌で、腹立たしくてなりませんでした。
でも、本気で体調悪いと、水が飲めないんだよね。口に含んでも、のどに入ってかないの。気持ち悪くなっちゃう。水だよ?
「OS-1(オーエスワン)」という飲み物があるんですが、あれすごいよ。体調が悪いと、スッと身体に入る。逆に、元気な時にはしょっぱくて飲めない。
こんな感じで、口にするものが自分の体調を教えてくれたりも、するんだけどね。
肉体的・精神的にも元気になってきたのは、腹痛から何日経ったかも覚えていませんが、時間をかけて普通の食事が摂れるまでに回復して実感したのは、
『普通の生活って、普通じゃなかったんだな』
ということ。
本気で身体がしんどいと、起きてるだけで疲れる。食べるだけで疲れる。食事は全部用意してもらえる環境で、消費していればいい身分なのに。
本当に、ちょっとした動作が疲れる。背中を正すとしんどいから、猫背がデフォルト。座っているだけでしんどいなんてことがあるのかと。
こうなると、段階踏んで体力や筋力を使っていくしかない。
で、ここからまた壁があるのね。
家の中で問題ないから外出も大丈夫、って思うでしょ?でも違うのさ。あまり寝込みすぎると、徒歩数分のお店で買い物しただけでも、家につくとハアハア息切れ。身体ブルブル。
なんてことのない外出でも、大量のエネルギーを使うんです。家の中を歩くのと、外を歩くのでは体力の消耗度も違うんだね。
だからね、

自分は家にいるだけで何もしてない…
とか、

仕事と家の往復しかしてない
とか、
「何もしていない・できない自分」に凹んでいる人もいると思うんだけど。
いやいや、まず仕事行けるのってすごいよ!つーか家で元気に過ごしているだけだってすごい!!
なのさ。
もうね、ずっと寝てるだけですごい。寝るのって本当、体力いるからね。強制的に寝てばかりいると、身体が痛くて寝るのがイヤになるからね。
『いや…普通仕事はするでしょ』『寝るだけなら誰でもできるしょ』と思うかもしれないけれど、行動できるのって、その肉体と体力があるからなんだよ。
人間は肉体がなければ存在できないし、肉体がある「だけ」でも行動できませんよね。
つまり、人間って存在そのものがすごい。
あんまり書くとスピリチュアルっぽくなるからアレだけど、肉体が存在して、そこに命が宿っていて、その肉体を動かす力があって、五感があって…
ね、決して「あって当たり前」の命ではない。
だから、みんなすごいんです。元々。
そんな命は、みんな平等に存在します。それをどう使うかは、個人の自由です。
『自分はすごくない』と思いながら生きるのも『自分はすごい』と思いながら生きるのも、自由。
なんかショボイ出来事があって『自分はすごくないんだ…』と思うのも、『今回はダメだけど、自分はすごいからまたやれるよ』と思うのも自由。
自由ってことは、アナタはどっちを選びたいですか、という話。
自分をすごいと思える一番の近道は「すごくない」と思っていたこと全て「すごい」と気づいていくことです。
すごいと思えるまで思い込むんじゃなく、無理やりすごいと刷り込むんじゃなくね。
自分で勝手に「すごくない」としたコマを「すごい」にしていく。そのうちに、自分の周りが「すごい」で囲まれていく。
すると―…
今の自分は何にもしてないけど、何もできてないけど、それでも存在しているだけですごいんだ。と理解できる。
「すごい」は、存在を全肯定することで始まっていくのです。
(おまけ)

「自分はすごい」から、アイツらとは違うんだ

「自分はすごい」、だから私の意見は絶対なんだ!
それは、違います。
「自分はすごい」と思うことと、相手を見下したりバカにすることは、全く別問題です。
自分の存在に関しての、お話でした!