災害時の食事といえば、お腹が満たされる主食を優先しますよね。しかし主食以外にも、様々な非常用の食べ物があります。
今回、筆者が注目したのが「乾燥もち」。ええ、乾燥したおもちです。
スーパーなどで売っている切りもちとは異なり、完全に乾燥=フリーズドライされています。水に浸すことで「おもち」になる商品なんですね。
実際、どうやって食べられるようになるのか?食べた感じはどうか?実食レポートをまとめました。非常食・長期保存食に興味がある方の参考になれば幸いです。

複数のメーカーが販売しているので、好みの味を探してみてね!
一般的な切りもちとの違い
「サトウの切り餅」などの商品は、お湯やレンジで食べられるよう製造されています。対して、非常用の乾燥もちは、水に浸すだけで食べられるよう製造されています。
なので、乾燥している分、賞味期限までの期間が非常に長いことが特徴です。
また、一般的な切りもちはもち米が原材料ですが、非常用の乾燥もちは澱粉などが原材料です。日頃食べている「もち」より粘り気は少ないと思います。白玉のようなイメージですかね。
また、短時間で戻るように薄く作られています。
商品の中身は?

基本的にはパックの中身だけで食べられるセットになっています。
もし、自分である程度用意できる環境であれば、以下のものを別途用意しておくといいでしょう。
箸は商品のパックに収まるように作られているので、大人が使う箸としては使いにくい。短いし細いのね。
同じように、付属の調味料が口に合わない場合は、自分で調味料を用意して食べるのも手ですね。
【手順】早速食べてみよう!
では、乾燥もちの食べ方を写真を交えて見ていきましょう。
①中身を取り出す

②乾燥もちを片側へ移動する
非常用なので、片側を水に浸すトレー、もう片側を皿代わりとして使えるようにできています。
水を注ぐため、どちらか片側のトレーを空にします。乾燥もちは、もう片側か皿などに移動させますよ。
③空のトレーに水を注ぐ
水は商品に付属しないので、自分で用意します。水は繰り返し使えますが、継ぎ足し用として余分にあるといいと思います。
④もちを置き、1分待つ

今回は一気に戻したので、トレーを両方使いました。もちは皿で食べます。
⑤水を捨てるか皿に移して完成!

トレーで食べる場合は、トレーの切り口(四隅のうち一箇所に凹みがある)から水を捨ててもオッケーです。皿で食べる場合は、箸でもちをすくいます。
付属の調味料をかけていただきます。

いそべ・きなこは、調味料をそのままふりかけたり巻いて食べます。
あんこは、粉の状態のものを水で溶いて、つけて食べます。
食べた感想は、もちにつけられた甘み(トレハロース?)がちょっと気になりました。もち自体に甘さがつけられているようです。気にならない人は問題ない部分かと。
食べやすくお腹にもたまるので、非常食としては充分ではないでしょうか。
注意点
浸し過ぎると…
1分以上水に浸しても問題ありませんが、長く浸すとやわらかくなりすぎます。逆に、55秒程度で引き上げると、ほんのりかたいです。シャリシャリします。
最初は1分で食べてみて、好みに合わせて浸す時間を調節すると良いですね。
開封したら食べ切ります
個別包装されてないので、開封したらなるべく一度で食べきる必要があります。また、乾燥もちが水に濡れると袋に戻せません。
味別の感想
いそべ味

原材料名 |
粉末しょうゆ[デキストリン、しょうゆ(小麦を含む)、食塩、植物油脂、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)]、のり |
内容量 |
乾燥もち8g*10枚/粉末しょうゆ3g、のり10枚 |
予想よりも普通のいそべもちのような食べごたえでした。
しょうゆパウダー、使えますね!かける量を細かく調整できてGOOD。初めて使ったけどイイです。
巻いて食べる、ではなく海苔にのせて食べる感じでした。もちがとろっとしているから。
海苔はごく普通の海苔。
あんこ味

原材料名 |
あん顆粒[砂糖、粉末あん、小倉あん、粉末水飴、澱粉、食塩、増粘剤(キサンタンガム)] |
内容量 |
乾燥もち8g*10枚/顆粒20g |
あんこは粉の状態で入っていて、粉に水を含んで戻したものをのせて食します。

▼▼▼

これでもち10枚分のあんこです。
ちょっと少ない感じがしました。かけ過ぎないように控えめに控えめにのせて、食べましたよ。
きなこ味

原材料名 |
きな粉[砂糖、きな粉(大豆)、食塩] |
内容量 |
乾燥もち8g*10枚/きな粉7g×2 |
きな粉、シャリシャリしています。そんで甘い。砂糖の割合が多いきなこなので、きなこの風味を味わいたい場合はちょっと残念かな。
きな粉にこだわりのある方は、MYきな粉を用意しておいてもいいかも。
まとめ
東和食彩 乾燥餅3味セット(きなこ・あんこ・いそべ)5年保存
乾燥もちのメリット
老若男女食べやすい点は大きなメリットだと思います。一般的なおもちだとのど詰まり・食べにくさが懸念ですが、乾燥もちはつるっとしており噛みやすい低リスクな食べ物ですね。
また、一度買えば長期間保管できるので、賞味期限を気にする機会がグッと減るのもメリット。普段食べているお菓子を備蓄すると定期的な入れ替えが必要ですが、数年保存できるのは助かりますね。
共通商品データ
※使われている原材料は変更になっていることがあります。
名称 |
特殊乾燥もち |
原材料名 |
乾燥もち[澱粉、乳糖、粉末アルコール、トレハロース] ※調味料は「味別の感想」参照 |
内容量 |
乾燥もち8g×10枚/調味料 |