『偽装不倫』『凪のお暇』からみる、漫画原作ドラマ”好不評”の分かれ道って?

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ドラマは年1本見ればいいほうの私、今期(2019年夏クール)は2本見ています。『偽装不倫』『のお暇』。

どちらとも原作が好きだからというシンプルな理由。

視聴率などの数字上の反響はどちらも差がありませんでしたが、大きく変わるものがひとつ。

視聴者の声。

キャスト発表段階では両作とも賛否両論でした。まぁ、漫画が原作のドラマなんて大体そうですけど。

しかし、放送開始後に”賛”が増えたのが『凪のお暇』。期待してなかったけど面白かった~的な。


それに伴ってかメディアのドラマニュースも好意的なものが多く見られます。勿論”否”がないわけではありませんが、初回から視聴者を引き込むことができ、満足度が高い状態のスタートと言えるかと。

「オリコンドラマバリュー」の調査規模は分からなかったけど、こんな記事もありました。


ここで私は考えた。

反発されやすい「漫画原作ドラマ」の評価が高まる要素って何だろう?

参考記事にあるように現代のメディアは「共感」も大きな要素です。ですがそれだけでもないと思います。

原作へのコメントやTwitterなどの反応も参考にしつつ、連続ドラマ『偽装不倫』『凪のお暇』を使った考察をまとめてみました。

設定変更が欠点になってしまう

実写化で立ちはだかる壁のひとつ「設定変更」。いや、設定変更自体は仕方ない。実写だから手入れしないといけない部分だってある。はず。

問題は、設定変更が違和感に繋がるリスクにもなること。

原作ファンの不満をどれだけ集めようと、それ以上に視聴者を獲得できればいいことですが、設定変更によって作品の良さが削られてしまうこともあります。

『偽装不倫』の原作は、主人公・鐘子しょうこが飛行機内で韓国人の男性と出逢う場面が最初の見どころです。しかし外交的懸念か予算かキャスティング都合なのか(全部と予想)、ドラマでは飛行機内で日本男性と―に変更されました。

ジョバンヒ役の宮沢氷魚みやざわひおさんは韓流スターのような雰囲気ですしw、世界を廻っているカメラマンという設定でギリギリ設定崩壊まではいきませんが…原作の儚げ~なジョバンヒはどっかいっちゃいました。めっちゃ体格のええ好青年がいる。


また、原作では鐘子は頭に衝撃を受けると「陽気なたんこぶ(通称こぶたん)」が出現する設定でしたが、これも「鏡に写る自分」に変更。

結果、原作にあるコメディ要素が削られシリアス感が強い構成となりました。それが視聴者を冷静にさせてしまうなぁ…と。

「いや言えよ!」が冷静か情熱か

どちらの作品も初期段階で”嘘”がわかります。ココが展開を楽しめる大きなポイントになるんですが、それに対する視聴者の熱は違います。

『偽装不倫』は鐘子が既婚であると偽ってしまい、関係がスタートします。

実は独身だというカミングアウトが「早く言って!ワクワク*゚▽゚*」に繋がればいいのですが、日本人同士という設定変更もあり言葉の壁などはありません。

「いや早く言えよ…」と視聴者を冷静にさせるツッコミポイントになり、ドラマの世界観に入りこみにくくなる。

『凪のお暇』は、なぎにリセットされてしまった元カレ・慎二の”心の嘘”が序盤のカギでした。上から目線なモラハラ男だけど、実は未練タラタラ。別れても追いかけるくらい執着あるのに、本音が言えません。

余計な嘘を重ねる「慎二、そういうトコだぞ…」という不器用さが「嫌なヤツだけど応援したい」と、視聴者の心を動かしたと思います。

杏ちゃんって婚活失敗しなさそうじゃね?

ここをツッコむとキリないけれど…やっぱり気になるよ。配役から受けるイメージが。

『偽装不倫』の主演は、三児の母というプライベートが公表されている女優・さん。そこが溝あると言うか、仮に独身でも知的な清潔感を纏う彼女は「婚活失敗しなくね…?」感がめっちゃある。

鐘子の適任もあまり浮かばないんですけどねえ…微妙な暗さとどんくささがある女優さんって難しいと思いますがね。

で、『凪のお暇』の主演は黒木華さん。私生活による色が見えにくい彼女は都会のOLもリセット生活もよく似合っていましたね。

個人的には元カレ・慎二役の高橋一生さんに拒否反応でした。原作の慎二とは同世代じゃないし…キャスティングの段階ではイヤでしたが、ドラマ見て違和感よりしっくり感のほうが大きくなりました。腹に何か抱えた雰囲気が慎二みありましたね。

原作か、原案か

なんだか『偽装不倫』に辛口となりましたが、鐘子の姉夫婦仲間由紀恵谷原章介がハマリ役な分、メインキャストの違和感が勿体ないんだよ…!

谷原章介が一人でディナー食べてるところなんか胸が苦しかったわ。ハンサムスーツが切ないわ。

作品の、ではなくドラマの制作規模に合わせた設定・演出に留まっているのが本当に残念で。姉夫婦をメインにした方が違和感少なくなるんじゃないか…と考えるほど。


とはいえ、ドラマはまだ中盤(8月14日現在)。原作も共に未完。どこかでオリジナル脚本の力が試されますね。

近年はSNSトレンドや盛り上がりからの数字アップも珍しくないですし、どちらの作品も視聴者が楽しめる展開を期待したいです!

両ドラマ数字データ(全話分)

番組配信サービス「TVer」登録数

偽装不倫』299,389
凪のお暇』304,171
※8/17時点のデータ

『偽装不倫』視聴率(%)

10.1 – 11.2 – *9.0 –  *9.8 – *9.4 – *9.3 – 11.3 – 10.9 – *9.7 – 12.4(終)

『凪のお暇』視聴率(%)

10.3 – *9.5 – *9.1 – *9.8 – *8.6 – 10.3 – 10.8 – *9.9 – 10.3 – 10.8(終)

『偽装不倫』はタイトルから内容を想像しやすかったのと、毎回始まりにダイジェストが挿入されていたのが良かったのかな。毎回視聴しているとちょっと邪魔でしたが、その分新規参入がしやすかったのでは。

『凪のお暇』はTwitterトレンドラッシュでしたが、数字には反映されませんでした。タイトルから内容を連想しにくいのも一因と思えますが、人生リセットコメディ!で掴める視聴者は限定的だったのでしょうね。

どちらも数字上では「失敗」にはならず、いちファンとしては安心。

この記事を書いた人
ちゅる

食べること・文章を書くことが好き。30代女性。北海道。

周りの評価欲しさに仕事を頑張ったら、心身が壊れて20代が強制終了。

その経験から、頑張っても報われなかったのは「自分の思考」だと気づいた。

現在そんな「失って得た学び」や趣味に関する情報を発信中。

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