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内容整理しています(21.04.06~)
はじめに

人生初の「電気つかない」を経験して
2018年9月6日の夜中から約2日間、電気と水道が使えなくなった――道内ほぼ全域で停電となった「北海道胆振東部地震」での出来事でした。
幸いにも我が家は避難の必要性は無く、停電・断水のみ。自宅で復旧を待ちました。
災害時のストックはそれなりに整えていたつもりでしたが、実際に過ごしてわかったことも当然あって。本記事では、2日の体験&その後を基に「災害時の食と水」をまとめました。
日常生活で買える商品を紹介していますので、備蓄に苦手意識を感じている方の参考になればと思います。

日用品に関しては、別途記事にする予定
何でも食べるとは限らない
非常時だと、どんな食べ物でも口にするって思うじゃないですか。違うんだよね。意外と味覚は冷静。
味の良い悪いより、シンプルに『食べたくない』ってなるんですね。
只でさえ身動きが取れなかったり、不安な環境に居るのに、食べ物も口に合わないというのは結構なストレスでした。
なので、備蓄は味を知っている食べ物から始めると、失敗が少ない。賞味期限が切れそうであれば、普段の生活で消費できますし。

ローリングストックってヤツだね!
“備蓄”と聞くと非常食が浮かびますが、日頃から食べている商品を“非常時用”にストックする選択もあります。むしろ非常時だからこそ、食べ物に日常要素があると、気持ちをホッとさせてくれます。
それでは、食事編から紹介しますね。この項では、日頃からストックしておける商品をピックアップします。
甘いもののストック
これは東日本大震災を経験した人の話を覚えていて、それからストックするようになりました。
災害が起きてからの買い物は、大変です。みんな考えることは一緒なので、まずお店に人が殺到します。当然、入店制限・拒否・臨時休業なども起きます。
日常生活を送れない精神的ストレス・肉体的疲労もたまりやすい状況になりやすいです。そんな時に一息つける食べ物があっても良いと思いましたよ。
個包装のお菓子

まず、一番手軽にストックできる商品を。
普段よく手に取るアメやチョコなど、個包装になっているお菓子。価格面でも安心して備蓄できますね。
ただし、非常時を想定した製造ではない商品がほとんどなので、賞味期限にあわせて定期的に入れ替える必要があります。
ようかん・乾燥もちなど
備蓄向きの甘味と言われているのが「ようかん」です。非常食としてメリットが多いためだそう。甘みが強くのどが渇きやすいので、好きな方向けですかね。
長~~くストックしたい方は、長期保存用の和菓子が良いでしょう。非常用は最長で5年程度持ち、賞味期限を気にする機会が少ないのがメリットです。
非常用の和菓子を実際に食べた様子は、別記事にしています。

ドライフルーツ

果物のストックなら「ドライフルーツ」がオススメ。そのまま食べられて、保存・後片付けもカンタン。
逆に「くだもの缶」はオススメしません。個人的に。
くだもの缶は安く、それなりに長期保存も可能です。備蓄向きな商品だと思ってました。
思ってました。
実際非常時に食べてみると、やはりシロップ漬けは食べ物として甘さが強い。また、食べた後のシロップ処理&缶の処理にWで困りますね。
災害時は「捨てる部分が少ない」「食べて負担になりにくい」といった部分も大切だと感じました…。
野菜・果物ジュース

甘いものは水が欲しくならない?ちょっと…
甘いものに抵抗があれば、ジュースも良いと思います。災害時に偏りがちな栄養面のフォローも期待でき、食欲がわかない状況でも口にできるかもしれません。
通信販売でサクッとまとめ買いできるのも、魅力。
主食のストック

甘いものと同様、主食も日頃食べるような商品をストックしておくことができます。
代表的なのが、カップ麺ではないでしょうか。災害時はこういった主食が早い段階で品切れになっていきます。
品切れやすいということは、普段からストックしておいて損はないってことですね!
震災当時、私はスーパーやコンビニを駆け回りました。カップ麺などは既に売り切れ、または入店制限で何も確認できずでした。
主食はストックがあったのですが、もし必要な状況だったら絶望してたかもしれませんねえ…。
また、非常時にカセットコンロ(カセットガスを付けて使うコンロ)が使える状態だと、食べ物の選択肢がグッと広がります。
ガスが使える環境であれば、お湯が使えます。インスタント・レトルト商品・そして温かい食事が摂れます。カセットコンロを用意しておくのも良いですよ。

取扱いには注意!
カップ麺は水でも戻せる!
インスタント麺は、水でも食べることができます。もちろん、通常より時間はかかりますが、カップラーメン15分以上、カップうどん60分程度で食べられるようです。
実際に水で食べてみましたよ。

普通に食べられました。
水なので、ハフハフ感はありません。美味しさは落ちる。夏場なら問題なく食べられるかと。
カレー味は脂分がかたまりやすく、口に油がまとわりつきました…。カレー味は、災害時向きではないね。

シンプルに味の選択ミスでした
食事がしんどい時の、ゼリー飲料
非常時はストレスや不安などから、食欲がわかない可能性も考えられます。食事がしんどくても口にできる「ゼリー飲料」があると、役立つかもしれません。

私はたまに寝込むので、災害関係なくストックしています
当サイトでは、ゼリー飲料の食感・味をレビューしています。よければコチラも参考にどうぞ。

粉末飲料のススメ

ワガママ言ってられない状況なのが非常時ですが、インスタントの食事が続くと、どうにも食べる気にならないことがあります。
お腹は空いてるんです。でも、インスタントかぁ……と。味・塩分の強い食べ物が続くと、胃が疲れちゃうんでしょうね。
そこで、青汁です!
(※これはCMではありません)
「青汁」としたのは、他の粉末飲料より栄養を補いやすいのと、個包装になっている商品が殆どだから。緑茶や乳酸菌入りの青汁も多く、お茶感覚で飲めます。
青汁が苦手だったら、粉末緑茶などでも!

私は青汁が好きなので、たまたま気づいた感じです
「濃縮タイプ」も備蓄に使える
粉末飲料と似た商品で「濃縮タイプ」という飲料もあります。
水と混ぜるだけで麦茶やスポーツドリンクができるお役立ち飲料。ポカリの粉の液体バージョン、みたいなイメージですかね。
水の量で味の濃さを調節できる他、持ち運び・ストックスペースの負担軽減もできる新しいタイプの商品です。
水は「飲む・使う」の仕分けが重要

さて、続いてはお水の話。
めちゃくちゃ大事です。水。一番使うし、一番“量”が必要でした。
最低でも、この分は必要。あとは汗をかく時期なら顔・体用とかね。とにかく水よ!水!!特に生活用水!!!というかトイレ。
なので、飲み水と生活用水は、別々にしておくとスムーズに使えますね。飲める水を生活用水には使わない。もったいないので。
トイレの水はストック推奨
停電になりたては、チョロチョロ使って凌ごうと思ったけど、案の定“ニオイ”に耐えられなかったのでめちゃめちゃ汲みました。
一般的なトイレの水量は〔大6L・小5L以下〕らしいですが、古い建物であれば倍程度は使うみたいで…。
我が家のトイレは、1回流すだけでも「大人が両手一杯で運ばないとまともに流せない位の量」を毎回使っていたってことを、初めて知りました。勉強になりました。もう、半端なかったっす。
1度に運んでこれる量が少なく、何度も家と水汲み場を往復。ほぼトレーニングでした。幸い飲み水はあるし、水の供給元がすぐ近くだったので耐えられたけど、階段を使うからもうヘロヘロ…。
極端な話、トイレの水であれば日頃からストックできますから、古い建物にお住いの方は、余裕を持ってストックしておくといいかもしれませんね。
飲用水は軟水?硬水?

飲用水を箱買いする方は多いと思いますが、普段飲まないメーカーの水を購入する場合は「硬水」か「軟水」どちらであるか、確認しておきましょう。
硬水は味の違いを感じやすく、家族みんなが美味しく飲めるとは限りません。メーカーによっては飲みにくかったり、お腹がゆるくなったりすることもあるそう。

この水、飲みにくい…
災害時に口に合わない水を飲むのは、なかなかしんどいもの。いつもとは違うメーカーの水を買う際は、注意したいですね。
おわりに
以上、経験をベースに『食』と『水』のポイントをお送りしました。
正直、3日4日と続いていたら、この記事の内容は大きく違うものになったと思います。
家にいることができたのでストレスは比較的少なかったはずですが、それでもいくつか発見がありました。備蓄品の失敗商品もわかりました。
災害は、発生時の状況によって必要なモノが大きく異なります。考えるとキリがないです。備蓄の正解も起こった災害が落ち着いてからじゃないと、よくわかりません。
なので、日常の延長で備えておくことが大切だなと。
無理はしない。でも、何かあったときにダメージが少なくて済むストックはあって良い。
備蓄を“日常の延長”で考えてみると、グッと取り組みやすくなると感じましたよ。
以上、参考になれば幸いです。
商品リンクまとめ

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